吉川則比古先生 記念文学碑
平成11年2月17日、創立70周年を記念して吉川則比古先生の記念文学碑が、母校東館の校庭に建立された。
当日は、吉川先生のご遺族や学園関係者・母校関係者の参列のもとに除幕式が執り行われた。
記念碑には、母校に在職当時の学校や生徒への思いを謳った「學園文藝歌」が刻まれている。
學園文藝歌 「 暁 鐘 」
- ああ青春の朝ぼらけ さみどり萌ゆる城東の
翰林の奥露きよく 眼に光あれ若き友 - ああ青春の五星霜 面輪に映ゆる玉杯に
酌めどもつきせぬ智恵の幸 饗宴の團欒忘れざれ - ああ青春の夢の香や 銀燭春にうつろへど
久遠の黙示かはりなき 星光仰げ若き友 - それ濁流の闇の夜の 惰眠の民を知るや君
それ青春の途すがら 朗らに鳴らせ暁の鐘
吉川則比古先生 記念文学碑 (母校 東側校庭に設置)
吉川則比古先生のプロフィール
吉川則比古先生は、母校の前身である大阪城東商業学校で昭和5年から20年まで、英語・国語・作文の教鞭をとられた。先生は、本校で教鞭をとられる傍ら詩人 三木露風さんの門下生で、詩人として大いに活躍された。昭和2年12月、第二次牧神会を創設し数多くの作品を残された。
代表作に『一人静』『吉川則比古詩集』がある。
当時の卒業生の中には、先生の感化を受け文学的方向に進んだ人も多いと聞いている。
先生は、残念ながら昭和20年5月、享年43歳の若さでご他界された。
謹んで、哀悼の意を表します。 合掌